今年のまとめ

今年のまとめ

2020.12.13 – 12.25 東京

かなり際どいところで、今回も「『現在地』の執筆は、間に合わない!」となるところだったが、いま、膝の上に載せて某所でぱちぱち文章を打っている。みなさん、メリー・クリスマス。昨日はどうにか、クリスマスの贈り物になれ(たのだろうか……。が、悩まず)た掌篇2本を執筆、アップできた。今月に入ってから、執筆の所要時間というのが、なんか、記録的なものになっていて、ホントに朝から晩まで書いている。これで「ブッチぎって書いているんだぜ」とでも言えたらいいのだが、やっているのは、書いては消して、書き直し、の連続である。昔の作家のイメージで言うと、「原稿用紙をグリグリして、背後にポイッとして、頭をかきむしって」という感じ。

でもね。

推敲はほんとうに大事なのだな、といまさらながらに感じる。やりっぱなしでは駄目だなあ、と。もしかしたら、私たちは〈現在〉なるものに集中しすぎる社会に生きていて、やりっぱなし大絶讃のモラルしか知らないのではないかな、とも思った。というわけで、今年のまとめをすると、今年はやはり、私か私以外のほとんどの日本人か日本人以外のほとんどの地球人かを問わず、悲壮感が漂いすぎた。仕方がないなあとは思う。

そこで、なんだか、前向きに挨拶する。私は、いいや私だって、今年はモヤモヤして「自分はなんにも達成できなかった」と思い込んでしまったりもするのだけれど、どうなんだろうね? 私は、894ページの本というのを出せた。私は、夏と秋とで、総計360キロを歩いた。とりあえず、そういうことはできた。コツコツやってたら、それはできたのである。だからね、みんな、頑張ろう。来年も。私も頑張るよ。では良いお年を。