タイトルはこれだ! ……などと元気いっぱいに書いてみましたが、そんなふうに元気いっぱいに書きたい情報ではあります。ついに『ポータブル・フルカワ(仮)』を仮題なしの書名としてお知らせできます。正式名は『とても短い長い歳月』、この「歳月」は「としつき」と読みまして、さらにオフィシャルな英題 ‘THE PORTABLE FURUKAWA’ が付されます。そして、装幀ですが、巨大な帯ありのバージョンの画像に度肝をぬかれた方もいらっしゃるかと思いますが、水戸部功さんが手がけてくださっています。あの水戸部さんです。僕の、作家デビュー15周年記念作品『南無ロックンロール二十一部経』の怪物的デザインの創造主・水戸部功さんです。気持ちとしては「ミトベさんリターンズ!」的な感じです。やっぱり感嘆符が付いたな……。なにしろ520ページあって、作品集なのにこんなに化け物でよいのか!?なる外見であって、もちろん内容も、(たぶん)モンスターです。いろいろ解説しなけりゃならないんで、肝となる説明は、(たぶん)このサイトで、特殊な形で、行ないます。近日公開。しかし、公開とその準備のためには、日々の執筆その他を頑張らねば。この頃しっかり追われています。なんか雑務増えすぎちゃって、怖いですね。だが集中、集中。そして、「タイトルはこれだ!」第二弾ですが、すでに発売なった文芸誌「MONKEY」16号の、《僕関連》のページ群には「古川日出男 REMIX 2018」なる玉題が。このお名前のゴッドファーザーは柴田元幸さんです。なんと2013年10月の創刊号から続けてきた連載「宮澤賢治リミックス」シリーズがついに完結! のみならず、一挙4話同時掲載しての大フィナーレ! いったいお前はいつ原稿を書いていたのだと問われれば、だから「いつだって書いてる、小説家の俺は。日々」なのだから、書きあがったのです。そして玉題の「古川日出男 REMIX 2018」コーナー内には、柴田さんとの対話が収録されていて、ここに本当に大事な『とても短い長い歳月』の解説があります。ところで、あれだな、この書名もけっこう長いのでひとまず『短い長い』と略しますか。それとも『ポータブル・フルカワ』のコードネームのままでよいのか……。まあお好みで。それにしても今年は、20周年記念の長篇『ミライミライ』を2月に出し、20周年記念のインタビュー集(対談集)『「小説家」の二〇年 「小説」の一〇〇〇年/ササキアツシによるフルカワヒデオ』を佐々木敦さんとの共著として7月に出し、三田村真さんがミックスする作品集『短い長い』を、これまた20周年記念として来月上梓……と、ここまで来ました。なんとか前進しています。両足を交互に動かして、歩いています。それと、12月1日には(すでに情報公開済みの)僕に関するシンポジウムが明治大学中野キャンパスで行なわれます。入場無料です。僕もなんか、朗読とか、パフォーマンス? 短いやつをやりますので、ぜひご来場を。こちら、また宣伝します。そして、うおー、明日からも書くぞ! 小説!
20181018