略年譜

1998年

デビュー。小説『13』(幻冬舎)を刊行する。2月25日の出来事。

1999年

小説『沈黙』(幻冬舎)を刊行する。

2000年

小説『アビシニアン』(幻冬舎)を刊行する。

2001年

小説『アラビアの夜の種族』(角川書店)を刊行する。

2002年

ひたすら小説を執筆する。

2003年

村上春樹作品のトリビュート小説『中国行きのスロウ・ボートRMX』(メディアファクトリー。 文庫版は『二〇〇二年のスロウ・ボート』と改題し文春文庫に収録)を刊行する。
『中国行きのスロウ・ボートRMX』韓国語版が刊行される。
小説『サウンドトラック』(集英社)を刊行する。

2004年

小説『ボディ・アンド・ソウル』(双葉社)を刊行する。
小説『gift』(集英社)を刊行する。

2005年

小説『ベルカ、吠えないのか?』(文藝春秋)を刊行する。
小説『LOVE』(祥伝社)を刊行する。
小説『ロックンロール七部作』(集英社)を刊行する。
翻訳家の柴田元幸さんと初めて人前に出るイベントを行ない、朗読も試みる。

2006年

小説『ルート350』(講談社)を刊行する。
小説『僕たちは歩かない』(角川書店)を刊行する。
「朗読ギグ」と銘打ったライブハウス・ベースの朗読活動を始める。
青山ブックセンター六本木店にて不定期イベント「古川日出男ナイト」が始まる(2010年5月まで全10回開催)。

2007年

小説『サマーバケーションEP』(文藝春秋)を刊行する。
小説『ハル、ハル、ハル』(河出書房新社)を刊行する。
小説『ゴッドスター』(新潮社)を刊行する。
文芸誌「新潮」に朗読CD 『詩聖/詩声 日本近現代名詩選』を発表する。
ミュージシャンの向井秀徳さんと東京、京都、福岡でライブ・セッションを行なう。

2008年

小説『聖家族』(集英社)を刊行する。
向井秀徳さんと広島でライブ・セッションを行なう。

2009年

対談集『フルカワヒデオスピークス!』(アルテスパブリッシング)を刊行する。
フルカワヒデオプラス名義のCD『MUSIC: 無謀の季節』(HEADZ)をリリースする。
コンテンポラリー・ダンサーの黒田育世さんとの二人舞台『ブ、ブルー』を制作し、川崎市アートセンターで上演する。
『gift』韓国語版(ハン・ソンレ訳 뿔)が刊行される。
200分間連続のマラソン的朗読イベント『フルカワヒデオ200ミニッツ』を東京・渋谷のライブハウス O-nestにて敢行する。

2010年

小説『MUSIC』(新潮社)を刊行する。
雑誌「COYOTE」特集号のためメキシコシティに3週間滞在する。
小説『4444』(河出書房新社)を刊行する。
小説/非小説の境界上にある作品をまとめた『ノン+フィクション』(角川書店)を刊行する。
文芸誌「早稲田文学」に朗読DVD『聖家族 voice edition』を発表する。
朗読&小説担当として参加した the coffee group のCD『ワンコインからワンドリップ』(HEADZ)をリリース、ライブ・イベントも行う。

2011年

小説『TYOゴシック』(ヴィレッジブックス)を刊行する。
小説『馬たちよ、それでも光は無垢で』(新潮社)を刊行する。
CDブック『春の先の春へ 震災への鎮魂歌/古川日出男、宮澤賢治「春と修羅」をよむ』(左右社) を刊行する。
画家の近藤恵介さんとのコラボレーション展『東方恐怖譚』 をギャラリーカウンタック清澄にて開催し公開制作も行う。
イラストレーター/アートディレクターの黒田潔さんとの二人展『舗装道路の消えた世界』をギャラリー PUBLIC/IMAGE.3D にて開催する。
脚本・演出を手がける朗読劇「銀河鉄道の夜」プロジェクトを始動する。
雑誌「monkey business」の2度のローンチ・ツアー(春:ニューヨーク、秋:トロント)に参加する。
『アラビアの夜の種族』韓国語版 全3巻(ハン・ソンレ訳 뿔)が刊行される。

2012年

『ベルカ、吠えないのか?』フランス語版(パトリック・オノレ訳 Editions Philippe Picquier)が刊行される。
小説『ドッグマザー』(新潮社) を刊行する。
黒田潔さんとの共著となるビジュアルストーリーブック『舗装道路の消えた世界』(河出書房新社)を刊行する。
ふたたび近藤恵介さんとの展覧会『覆東方恐怖譚』を代官山蔦屋書店で開催、公開制作も行なう。
朗読劇「銀河鉄道の夜」プロジェクトで春と秋に東北ツアーを敢行する。
フランスのパリで開催された国際ブックフェア「サロン・デュ・リーヴル」に招かれる。
イギリスのイーストアングリア大学で行われた翻訳ワークショップに翻訳家マイケル・エメリックさんと共に参加する。
東京国立近代美術館のイベント企画「14の夕べ」に参加する。
『ベルカ、吠えないのか?』英語版(マイケル・エメリック訳 Viz Media)が刊行される。

2013年

デビュー15周年記念イベント「声を狩る2013」を開催する。
小説『南無ロックンロール二十一部経』(河出書房新社)を刊行する。
東京国際文芸フェスティバルに参加する。
朗読劇「銀河鉄道の夜」プロジェクトで関西・四国ツアーを敢行する。
『ベルカ、吠えないのか?』イタリア語版(ジャンルーカ・コーチ訳 Sellerio editore)が刊行される。
『馬たちよ、それでも光は無垢で』フランス語版(パトリック・オノレ訳 Edition Philippe Picquier)が刊行される。
ミュージシャンの後藤正文さんと東京・青山のライブハウスでセッション・イベントを行う。
イベント「東へ北へ2013ーアサヒアートスクエアより」を開催する。
漫画家の後藤友香さんとの共著で絵本『コレクションさん』(青林工藝舎)を刊行する。
福島県郡山市にて自ら学校長を務める「ただようまなびや 文学の学校」を開校する(2015年秋までに岩手分校を合わせて4回開催)。
CDブック『ミグラード 朗読劇「銀河鉄道の夜」』(勁草書房)に脚本を所収する。
韓国の「イ・ビョンジュ文学祭」に招かれ、ソウルと河東でシンポジウムに参加する。
2年半にわたって連載した『小説のデーモンたち』(スイッチ・パブリッシング)を単行本として刊行する。
ロシアのモスクワで開催されたブックフェア「NON/FICTION」に招かれサンクトペテルブルクとモスクワでイベントを行う。

2014年

戯曲『冬眠する熊に添い寝してごらん』(新潮社)を刊行、蜷川幸雄さんの演出で上演される(東京:シアターコクーン、大阪:森ノ宮ピロティホール)。
仏・ピキエ社の招きで南仏アルルに2週間滞在し、講演・講義・朗読イベントなどを行う。
そのまま管啓次郎さん+石田瑞穂さんの二人の詩人とのプロジェクト「見えない波」仏英ツアーに合流しルーアン、パリ、ロンドン、リールにてイベントを行う。
河合宏樹監督のドキュメンタリー映画『ほんとうのうた〜朗読劇「銀河鉄道の夜」を追って〜』が公開される。
「monkey business」の2度のローンチ・ツアー(春:ニューヨーク、秋:サンディエゴ+ロサンゼルス)に参加する。
『ベルカ、吠えないのか?』ロシア語版(エカテリーナ・リャボヴァ訳 HYPERION)が刊行される。
『馬たちよ、それでも光は無垢で』アルバニア語版(Marjeta Thomaj訳 LIRA)が刊行される。

2015年

『平家物語』翻訳作業に取り掛かる。
小説『女たち三百人の裏切りの書』(新潮社)を刊行する。
『サウンドトラック』フランス語版(パトリック・オノレ訳 Edition Philippe Picquier)が刊行される。

2016年

小説『あるいは修羅の十億年』(集英社)を刊行する。
『馬たちよ、それでも光は無垢で』英語版(ダグ・スレイメイカー&アキコ・タケナカ訳 Columbia University Press)が刊行される。
「monkey business」ローンチ・ツアー(ニューヨーク+シカゴ)に参加する。
横浜のライブハウスにて後藤正文さん、小島ケイタニーラブさんとライブ・セッションを行う。
朗読劇「銀河鉄道の夜」に特別ゲストとして後藤正文さんを迎え特別バージョンの脚本を制作、KESEN ROCK FESTIVAL’16にて上演する。
近藤恵介さんとの3度めの展覧会『ダンダンダン。タンタンタン。』を代官山LOKO GALLERYにて開催、オープニングに行った公開制作のもようを収録した映像の上映会も開催する。
俳優・青柳いづみさん+音楽家・蓮沼執太さんと共に朗読パフォーマンス作品『偽ガルシア=マルケス』を制作し東京都庭園美術館にて上演、同時に小説『偽ガルシア=マルケス』をAmazon Kindleで発表する。
『平家物語』現代語訳(河出書房新社)を刊行する。

2017年

マイケル・エメリックさんに招かれUCLAで10週間にわたるゼミを担当、ロサンゼルスに3カ月滞在する。
オレゴン大学に招かれイベントを行う。
『中国行きのスロウ・ボートRMX』英語版(デイヴィッド・ボイド訳 Pushkin press)が刊行される。
小説『平家物語 犬王の巻』(河出書房新社)を刊行する。
高知県の五台山竹林寺にて向井秀徳さん・坂田明さんと共に「平家物語 諸行無常セッション」を行う。
フィンランドのラハティ市で行われた国際作家会議「LIWRE」に招かれる。
小説『非常出口の音楽』(河出書房新社)を刊行する。
批評家・佐々木敦さんの発案によるイベント・シリーズ「フルカワヒデオ、戯曲を読む!」(SCOOL)を始動する。
ワークショップ「みちのくアート巡礼キャンプ」に講師として参加する。
トロントで行われた国際作家祭「IFOA」に招かれる。
早稲田大学で開催された国際シンポジウム「東アジアの文学・文化研究とナショナリズムの陥穽」に参加する。
朗読劇「銀河鉄道の夜」の脚本を全面改稿し、青森県の八戸で上演する。

2018年

小説『ミライミライ』(新潮社)を刊行する。
『サウンドトラック』イタリア語版(ジャンルーカ・コーチ訳 Sellerio editore)が刊行される。
イギリスで開催された文化行事「Japan Now」に招かれ、ロンドン、ノリッジ、ノッティンガム、ニューカッスルでイベントを行う。
イタリアのベネチアで開催された国際文学祭「Incroci di Civilta」に招かれる。その後ローマでもイベントを行う。
「ほぼ日の学校」に講師として参加する。
佐々木敦さんによる古川日出男インタビュー集『「小説家」の二〇年 「小説」の一〇〇〇年/ササキアツシによるフルカワヒデオ』(Pヴァイン)を刊行する。
中国の北京に招かれ北京外国語大学と清華大学にて講演を行う。
朗読劇『銀河鉄道の夜』約4年ぶりの東京公演を世田谷美術館で行う(二日目は台風により中止)。
「しずおか連詩の会」に参加する。
デビュー20周年記念作品集『とても短い長い歳月 THE PORTABLE FURUKAWA』(河出書房新社)を刊行する。
明治大学中野キャンパスにて特別シンポジウム「古川日出男、最初の20年」が開催される。

2019年

近藤恵介さんとの4度めの展覧会『、譚 近藤恵介・古川日出男』を代官山LOKO GALLERYにて開催、公開制作と画廊劇「焚書都市譚」の上演も行う。
ライブストリーミングサイト DOMMUNE にて配信された遠藤ミチロウさんの緊急追悼番組「THE END 0 〜 R.I.P. MICHIRO ENDO 1950.11.15 – 2019.4.25 10時間SPECIAL!!!!!!!」に出演する。
リミックス作品集『グスコーブドリの太陽系 宮沢賢治リサイタル&リミックス』(新潮社)を刊行する。
「第56回 夏の文学教室」に講師として参加する。
後藤正文さん・井上陽介さんとのスペシャル・ユニットで、花巻市の「イーハトーブフェスティバル2019」、北海道・白老町の「TOBIU CAMP 2019」に出演する。

2020年

小説『木木木木木木(※) おおきな森』(講談社)を刊行する。(※「木木木木木木」は森の下に木3つが正式表記)
福島県内の国道4号・6号(280Km)を19日間かけて徒歩で縦断。ルポルタージュを発表する。
『中国行きのスロウ・ボートRMX』イタリア語版(ジャンルーカ・コーチ訳 Sellerio editore)が刊行される。

2021年

ノンフィクション『ゼロエフ』(講談社)を刊行する。
朗読劇『銀河鉄道の夜』2021年特別版「コロナ時代の銀河」を制作、映像作品として無料で公開する。
日本近代文学館の動画配信企画「2020年の声のライブラリー」に吉増剛造さんとの対談と朗読で参加する。
マシュー・チョジック監督による短編映画『トシエ・ザ・ニヒリスト』に出演する。
現代語全訳を手がけた『平家物語』アニメ・シリーズ化、配信される。
戯曲『ローマ帝国の三島由紀夫』が演劇プロデュースカンパニー<カクシンハン>によって初めて舞台化される。

2022年

サウンドアート・プロジェクト「GeoPossession 声のトポス」に参加する。
『平家物語 犬王の巻』フランス語版(パトリック・オノレ訳 Editions Philippe Picquier)が刊行される。
小説『曼陀羅華X』(新潮社)を刊行する。
NHK「ラジオ深夜便」で「雉鳩ノート」と題したレギュラーコーナーを担当する。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校で開催された学会AJLSに招かれ基調講演+朗読会を行なう。
D2021主催のイベント「D-composition」にリーディングで参加する。
『平家物語 犬王の巻』を原作とする劇場アニメーション映画『犬王』が公開される。
イタリアのボローニャで開催されたイベント「NipPop」に招待されトークイベントと朗読パフォーマンスを行なう。その後トリノの東洋美術館でもトークイベントを行なう。
『平家物語 犬王の巻』台湾版(中国語・繁体字/高彩雯訳 大塊文化出版股份有限公司)が刊行される。
アジアン・カンフー・ジェネレーションのアルバム『プラネットフォークス』発売にあたり、5時間におよぶライナーノーツ映像のインタビュアーを務める。
[柳井イニシアティブ]レコードプロジェクト『A面/B面 ~Conversation & Music』にて向井秀徳さんとライブ・レコードカッティング・セッションを行ない、制作したアナログ・レコードが早稲田大学国際文学館にアーカイブされる。
メディアアーティストの藤幡正樹さんのキュレーションによる写真展「My First Digital Data はじめてのデジタル」に参加する。
2017年に開催した「平家物語 諸行無常セッション」が映画化され、先行上映イベントにて坂田明さん・向井秀徳さんとともにスペシャルライブ「皆既月蝕セッション」を行なう。
初の長篇詩『天音』(インスクリプト/Tombac)を刊行する。
佐々木敦さん主宰の「ことばの学校」に講師として参加する。
2023年4月に開校する福島県立南会津高等学校の校歌の作詞を手がける。

2023年

[柳井イニシアティブ]展示&トークセッション「ここにいた」に朗読パフォーマンスと座談で参加する。
「MATSURI SESSION 古川日出男×向井秀徳」を東京・草月ホールにて開催する。
ラジオ朗読劇「銀河鉄道の夜」を制作し、ふくしまFMといわてFMで3夜連続オンエアされる。
イベント「対話福島2023」に参加する。
朝日新聞「文芸時評」を担当する。
常磐線舞台芸術祭にて『ザ・レディオ・ミルキー・ウェイ ラジオ朗読劇「銀河鉄道の夜」舞台版』『二つの駅舎、ボイス・オン・ボイス 古川日出男×後藤正文』の2演目を上演する。
『平家物語 犬王の巻』中国語版(簡体字 台出版社)が刊行される。
小説『の、すべて』(講談社)を刊行する。
書家・華雪さんの個展にて書と朗読のコラボレーション・パフォーマンスを行なう。
向井秀徳さんとのライブ・パフォーマンスを刻んだアナログ・レコード『A面/B面〜Conversation & Music』 がリリースされる。
小説『紫式部本人による現代語訳「紫式部日記」』(新潮社)を刊行する。

2024年

「福島芸術講」に参加する。
掌篇「とても短い」がアニメーション映画化される(監督:山村浩二さん、音楽:伊左治直さん、企画・製作:柳井イニシアティブ「文学ビデオ」シリーズ第一弾)。
小説『京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る』を刊行する。
映画『平家物語 諸行無常セッション』が劇場公開される。
小説『超空洞物語』を刊行する。