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公式WEBサイト『古川日出男のむかしとミライ』
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2018年5月11日

本に沈む。


本に沈む。そうした毎日です。1日に平均10冊は並行して読んでいます。いま、連載小説『木木木木木木(おおきな森)』の執筆期に入っているので、当然ながら坂口安吾、小林秀雄、宮沢賢治その他と日本の移民政策史、マンチュリア史などを読み進めつつ、他の作業のためにゴールデンウィークが明けるまでにフォークナーを三冊読み、村上春樹英訳書、三島由紀夫諸作も読んでいます。『木木木木木木』は、すでに原稿用紙580枚に達するほどの量を書いているのですが、この森は、深く、険しい。まだまだ探査します。正直、この作品は楽しいです。ただ、そうやって1作品の執筆に集中すると《危険》なことも多いので、きちんと自分の作業を俯瞰するようにも努めています。その俯瞰のプロジェクトの、最大のものが、三田村真さんとの「古川日出男の20年間を通観」する企画/本なのですが、ついに入稿を終えました。28篇がミックスされた、とだけ伝えておきます。いや……しかし……なんか凄かったな……。それで、今日(2018年5月10日)ですが、本日午後はこれから複数のミーティングに臨みます。ひとつは、雑誌「MONKEY」に関わるもので、残るふたつは、次回の「フルカワヒデオ、戯曲を読む!」イベントの内容に関係するものです。後者から話せば、すでに採りあげる本も決まって、あとは開催告知に向かって、内容面を詰めるだけです。その、内容、ということが肝腎で、僕はただ戯曲を読めばいいなんて、少しも思っていない。その本を、きちんと解釈できるのか、批評できるのか、なにより「愛せるのか?」が重要なのだと、これはオスカー・ワイルドの『サロメ』を読んだ初回から、強烈に認識しています。で、前者ですが、この雑誌では『宮澤賢治リミックス』をずっと連載しています。じつに2013年の秋から、創刊号からです。いよいよ、跳躍に入ります。ただし、来月刊行の次号で何かが起きる、というのではないです。もう少し先を見据えて、いっきに詰めます。考えてみると、僕の『木木木木木木』は現在形の「賢治とのストラグル」だし、現在形の以前には、たとえば出発点に管啓次郎さんプロデュースのCDブック『春の先の春へ』があった。これが2011年のことだった。そして朗読劇「銀河鉄道の夜」が発進し、共著の『ミグラード』があった。これも小島ケイタニーラブくんの音源が付いたCDブックだった。そして連載中の『宮澤賢治リミックス』があるのだけれど、こうしたものを連載してほしい、との依頼というか指令は、この雑誌の責任編集(チーフ)である柴田元幸さんからのものだった。こんなふうに振り返ると、「線路はえんえんと延びている」としか形容できない。その線路を、いま、自分は勝手に『木木木木木木』に接続して、自立した宇宙を成さんとしている。いつも思うのです、「徹底的にやるしかないのだ」と。そして、『ミライミライ』の作業だって、まだ終わっていません。すばらしい編成のチームで、ある企画をもって、北海道の地を来月踏めます。まだ先を、まだ先を、と思います。しかし、つねにこの瞬間のことを、目を逸らさずにこの瞬間のことだけを、とも思います。そして1日に同時に10冊ほどの本を読んで、感歎し、打ちのめされ、ふふーんと思い、へーっと思い、えっと思い、凄えな、とやはり思って、結局はこう思うのです。俺は、まだ、書きたい。

20180510

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